限りなき可能性への挑戦
〜第39回全国高等専門学校体育大会優勝報告〜
徳山高専排球部 監督 佐賀孝徳
第39回全国高等専門学校体育大会で12年ぶり5回目の優勝をすることが出来ました。
初日の予選リーグでは、近年実力をつけている石川高専、日本バレーボール協会副会長橋爪静夫氏のご子息が監督される
なかでも、高知高専との対戦では、フルセットまでもつれ込み、その第3セットで15-21と追い込まれてからの大逆転勝利でした。この対戦カードは2度目で、3年前の徳山で開催された全国大会の準決勝で負けており、その雪辱戦でもありました。また決勝戦では、昨年、一昨年と神戸高専と対戦して、敗退していましたので、3年越しの勝利となりました。(対神戸高専の通算戦績は6勝6敗)
今回の全国優勝達成の最大の理由は、技術的なことはもちろんですが、5年生4名(西村大輔君(主将)、杉陽一郎君、佐井木章雄君、中務和視君)がチームをよくまとめてくれたこと、選手諸君のこれまでの真摯な努力とその成果を出すために、コートの中もベンチも応援団も心をひとつにして大会に臨んだことだと思っています。その中で選手が行ったプレーには、見るものを感動させる気迫溢れる「こころ」のこもった「つなぎ」が随所に見られました。
高専は、今年の4月に国立の機関から独立行政法人となり、私も昨年よりそのために新設された「総合企画室」の仕事を行うことになりました。また、同じ顧問の国重徹先生も学生相談室長として多忙となることが予想されましたので、昨年より情報電子工学科の三木幸先生(現在テクノ・リフレッシュ教育センター副センター長)にスタッフとして加わってもらい、実によく活動して頂きました。今年度から、大島祐輔君も本校職員に採用され、コーチとしてスタッフに加わりました。OGの田村光子さんも本校の仕事の傍らで協力して下さいました。スタッフ全員がチームワークよく、連携プレーで取り組めたことも全国制覇達成の大きな一因としてあげられます。
日々の練習のほかに、合宿、練習試合、各種の大会などを通して、チームは着実に技術と心を磨き、実力をつけてきましたが、それは対戦して頂いた監督、選手、さらに運営、後援して頂いたバレーボール協会の皆様のおかげであり、感謝する次第です。また、高校の大会にも出場することが可能となって、7年が経過しますが、この貴重な経験も糧となっています。
これまで選手を育てて頂きました中学校の指導者の方々、ジュニアの指導者の方々に感謝することももちろんですが、今回のチームへ直接的に関わった方々だけではなく、これまで徳山高専を直接的、間接的に指導することを通じ、今日の徳山高専バレー部を育て築いて頂いた多くの指導者の方々、色々なバレーボールの考え方やバレーボールによる全人教育を教えて頂いた諸先輩の先生方、バレーボール関係者の方々に深謝しますと同時にこれからもよろしくご指導の程お願い致します。
今回の全国制覇を、コートに立つ選手の直接的な努力による「大輪の花」と喩えますと、その枝、幹、さらには「目に見えない」根っこは、多大なご指導、ご支援を下さったすべての人たちの力の和によってできていると言えます。部員、スタッフ一同このことを再認識し、感謝し、部旗に掲げる「限りなき可能性への挑戦」のごとく、さらなる精進をして連覇を目指していきたいと思います。
加えて、こころの教育が叫ばれて久しいですが、真のスポーツが徳育と体育に効果的であることや、大脳生理学では、情操やいつくしみ、創造性を掌る前頭葉連合野を鍛えるにはスポーツと作文が効果的とされています。その意味からも、クラブ活動の重要性をあらためて現代の抱える教育問題を解決する最適な場としてとらえ、指導したいと思います。
最後に、徳山高専バレーボール部の卒業生が、それぞれの人生の道で、バレーボールで学んだことを生かしていろいろな大輪の花を咲かせることができることを祈念しますとともに、今後とも諸先輩方の社会でのご指導をお願いする次第です。